Where is EVERYBODY?

昨日からカウフマンの96年の本読んでるんだが、これがたまらなく面白い。まだ最初の4章くらいまでしか読んでないが、いやーたまらないわ。んで、どっかで聞いたことあるなぁという話があったので、他の本を探って見ると、カウフマンを引用してる本が!それはオレが大好きな、通称where is everybodyだった。

広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス

広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス

前にも書いたかもしれんが、これは「フェルミパラドックス」の話。「宇宙は想像することもできないくらい広いのに、僕らしかいないように見えるのは何故だろう」というパラドックス。全くその通り。この問題に答えるのは非常に難しい。ちなみにフェルミフェルミ推定でも有名で、これも面白い。

私個人としては、いわゆる地球外生命体は当然存在して、彼らを単に見つけていないというだけのことだと思ってる。だっているに決まってるじゃん。あほみたいに広いんだから。

その辺の答えを50個挙げて紹介している訳です。内容は極めて科学的だけど、割と薄めの本なのでボリューム不足な感は否めないけど、それ以外は完璧です。本当に面白い。

カウフマンの本が紹介されているのは、その書名だけですが、「生命の誕生が滅多にない」というパラドックスの対する仮説の反証として挙げられる部分。カウフマンが正しいなら、生命の誕生は起こるべくして起こったことになる。俺は今まで読んできた本で、我々が存在するのは半端じゃない奇跡の結果だと教わってきましたが、カウフマンの主張の方がすっきりします。いつまで経っても争いを失くせないこんなアホな種族が奇跡の賜物だなんて考えられない。だからカウフマンは言うわけです。我々は特別でもなんでもなく、当然起こるべくものとして起こったのだと。この話はまた今度。

ところでフェルミの本の最大の疑問は著者のスティーブン・ウェッブが何者なのかということ。何処にも書いてない。。。