Thank youの受け取り方

Sorryと謝るのではなく、Thanksと感謝する - My Life After MIT Sloan

まだまだ英語ダメダメな私ですが,こないだアメリカに出張してきて一番感じたのはこれでした.仕事でもプライベートでも買い物するときでも,やたら Thank youと言ってはそれにYou're welcome, No problemと返してくる.感謝の気持ちを伝えることも,それを受け取ることも,すごく上手で気持ちがほわ〜となりました.

私がすごく印象に残ってるのは,ホテルのルームサービスのおじさん.英語が下手くそな私の言葉を一生懸命聞いてくれて,トイレが詰まったときにポンプでグイグイやって直してくれたり,ランドリーまで車で送ってくれたり,とにかく色々お世話になったんですね.そんなとき,私の場合,感謝の気持ちももちろんあるけれど,それよりもなんとなく申し訳なくて,ちょっとシュンとなっちゃうんですよね.「ありがとうございます.すいませんご迷惑おかけして.」てな感じで.最初お世話になっときに,その人にもしっとり(?)と「Thank you very much」って言ったんですが,そのおじさんが信じられないくらい元気な声で「You're very welcome!!」って言ったんですよ.もうほんとビクッってなるくらい.「I can help you if you need」的なことも言ってたような.

その時なんというか,私の「ありがとう」という気持ちを全部受け取ってもらえた気がして,申し訳ないっていう気持ちが無くなったんですね.それって日本の文化だとあまりよくないことなのかも知れないんですが,素直にそういう気持ちになれたことがとても新鮮で,胸がスーッと軽くなったんです.言葉っていうより彼の言い方がとても気持ちの良い言い方だったんだと思います.私だったら「いえいえ」とか言って照れ隠ししそうなところですけど,「ありがとう」の受け取り方ってすごく大事なんだなと気付かせてくれました.

それからもその人には何度かお世話になったんですけど,私もとても気持ちよく「Thank you!!」と言えるようになって,ちょっとしたネイティブ気分でした.発音はともかく気持ち的に.

そういうこともあって,日本語でもプライベートでは「どうも,すいません」とかより「ありがとう」を使うようにしてます.なかなか身に付かないんですけどね.
それより難しいのが感謝の受け取り方ですね.仕事でも「いえいえ」と控えめに言うばかり.ま,そんなに感謝されることなんかしてないんですけど.