ガリレオの指

ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論

ガリレオの指―現代科学を動かす10大理論

何度か読み直しながらやっと読破。大変面白かった。大満足。

データが古かったり(訳注でほとんど直されてる)、説明が不十分だったり(特に算術のとこ)、一応不満もあるけど全体的には分かりやすい。読みやすくはないけど。これだけの内容をあの薄さにまとめるのは神業ですね。他の著者のと比べると圧倒的にまとまってる。簡潔だからよく分かる。

例によって文句言いたいのは、アリストテレスを落とし込めすぎだなぁと。彼は科学者ではないけれど、あれだけの思想をあの時代に自由に発想したということには十分敬意を表すべきだと思うし、科学の根本っていうのは、あらゆる事柄に説明を求める点にあると思うわけです。ところが本書では、少なくとも私にとっては、必要以上にアリストテレスが悪者扱いされているような気が。。。もちろん盲目的に彼を信じた時代の反省とは思いますが、もうちょっとフォローが欲しかったな。俺は好きですから。ガリレオもアリストレスでもどっちも大変偉大な人だと思います。

そんなことより問題は次何読むかだな。サイモンシンの新作はあんまり面白くなかったし。。。やはり眼の誕生か。読みたいけど高い。