生命誕生の科学

自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則

自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則

これは面白い。利己的な遺伝子並み。いやー、この分野はほんと楽しいですね。

カウフマンが語るのは、生命が誕生したメカニズムの話。一般的には、生命が誕生したのは奇跡だ!ありえないことだったんだ!ってことがいわれますが、この本では、生命は誕生すべくして誕生したんだ!僕らには家があるんだ!ということを伝えようとしております。原題が"At Home in the Universe"といって、俺はこれすげー好きなんですが、なかなか日本語でいい感じにするのは難しいですね。

で、主張の根拠は何かというと、複雑系です。この本はかなりゆっくり進んでいくので、複雑系の入門書としてもいいのかなと思ったりもします。前提知識なくても読めます。長いけど。

分子の多様性がある閾値を超えると、自然と自己を触媒できる化学反応のネットワークが誕生する、ってのが主な根拠になります。これは数学的に説明されています。厳密さは欠いてますが、エッセンスは読み取れます。

ま、また書きます。眠い眠い。