平和な国に生まれて
得られるものも、得られないものもある。
- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: 文庫
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平凡な男が別の世界に紛れ込む話。そっちの世界の日本はまだ戦争状態が続いていて、純粋な日本人はめっちゃ数が減って地下で暮らしていて、強烈なナショナリズムと技術を持ってゲリラ戦を繰り広げる云々。よく分かんないけど文学的な表現が多彩で、映像を見るような描写がたくさんある。疲れる要素でもあるけど、彩りを与えてもくれる。
ただどうしてもリアリティが感じられない。オレにとってはファンタジー。とても面白かったし、読了感も良かったのだけど、それで終わってしまう。あー面白かった。日本人バンザイ。まあ考えるきっかけにはなるかな。それからどうするってとこが今は何もないわけだけど。