平和な国に生まれて

得られるものも、得られないものもある。

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

平凡な男が別の世界に紛れ込む話。そっちの世界の日本はまだ戦争状態が続いていて、純粋な日本人はめっちゃ数が減って地下で暮らしていて、強烈なナショナリズムと技術を持ってゲリラ戦を繰り広げる云々。よく分かんないけど文学的な表現が多彩で、映像を見るような描写がたくさんある。疲れる要素でもあるけど、彩りを与えてもくれる。

ただどうしてもリアリティが感じられない。オレにとってはファンタジー。とても面白かったし、読了感も良かったのだけど、それで終わってしまう。あー面白かった。日本人バンザイ。まあ考えるきっかけにはなるかな。それからどうするってとこが今は何もないわけだけど。