グルジア紛争「ロシアの役割支持」 上海協力機構が首脳会議

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080828AT2M2802R28082008.html

上海協力機構ってのは知らなかったんですが、名前を見て分かるように中国も参加しているようです。胡錦濤を始め中国政府は、北京五輪中には「重大な懸念」を表明するに留まっていたんですが、ロシア側につく姿勢をはっきり示したと。五輪明けにすぐこれだもんな。

欧米はもちろんグルジア支持の態度を最初から示してますが、特にアメリカは、グルジア侵攻直後にポーランドとMD契約したり、ライスを派遣したり行き過ぎてるんじゃないですかね。冷戦後国際的に存在感の薄かったロシアが「俺を見ろ」ってなわけですから、NATO拡大してきた反省も含めてもう少し冷静に対処すべきだと思います。皆言ってることですけど。

問題は中国。上の声明を見る限り、過激な表現は抑えたようにも見えますが、完全に国際社会の認識とはズレた表明です。またか中国と。ロシアとも中東とも、もう少し距離をとらないと、少なくとも欧米から見たときの中国イメージに変化は一切ないでしょう。

これが新冷戦とかそんな次元を超えた新時代、ポスト二次大戦のアメリカリズムな政治・外交体制、つまりグローバリズムの終わりとならないようにするために、国際社会におけるロシアの立場を認めた上で、冷静に対処すべきだと思います。G8から外すとか泥沼の始まりな気がする。