ザルダリを脅かすパキスタンのテロ

The New York Times - Breaking News, World News & Multimedia

土曜日にパキスタンで大統領選挙が行われて、去年12月に暗殺されたブット元首相の夫であるザルダリ氏が当選した。米と連携した対テロ戦争に前向きな姿勢を見せてはいるけれど、自身の汚職疑惑の追求を恐れて、ムシャラフ追放のために連立を組んだときの約束だった前最高裁長官の復職を認めないとか、ダークな部分がかなりある。軍出身のムシャラフと違って、軍部に力を発揮できないために、対テロ戦争核兵器の管理について危惧する声もある。ブットは絶大な支持を集めるだけに、妻の人気にあやかっただけ、というような見方もあるらしい。

とは言え、軍事クーデターで大統領となったムシャラフが辞任して、民選出の大統領が誕生したわけで、それはそれでめでたいことなのかな。少なくとも表面上というか、歴史的には意味のあることなのかも。

記事は、死者35人となった投票日の自爆テロを引き合いに出して、テロと戦う姿勢を示しているザルダリ政権の危うさを指摘している。明らかに、パキスタン内のテロリストはザルダリ政権の誕生を望んでおらず、今後もテロ活動が続いていくはず。さらに、大統領から議会の解散件を無くす方向で話で進んでいたものの、ザルダリが実際にそれを実践するかについては懐疑的な見方もあると。まあ前途多難ということですね。

最後に何故か、パキスタンの米外交ポスト?にホワイトパウダーが入れられてたという話が。illとかあるから毒物みたいなものなんかな。親米政権→対テロ戦争自爆テロ空爆増加→民間人犠牲→反米、ということでまさに無限ループ。