requirements of Champion

先週のことですが、日本GPではアロンソとハミルトンの元枕コンビの違いがはっきり見てとれた。

アロンソは扱い辛いマシンに乗りながらも、クビサをかわした後は驚異的なペースを維持してリードを築いた。スピードと安定感を兼ね備えて、余計なリスクを負わず、勝つべくして勝ったという感じ。さすが2-timeチャンピオンと誰もが思ったはず。

一方のハミルトンは第一コーナーでいきなりブレーキングミスしたりマッサにぶつけられてスピンしたり、思わずガッツポーズしたのは別にして、どうしようもない走りだった。チャンピオンを、それも史上最年少の初めてのチャンピオンを目指しているドライバーとは思えない。

ミハエルやアロンソについては言うまでもなく、去年のライコネンも特に終盤の追い上げは凄かった。他の誰よりも速いペースを連ねていたし、運も味方につけるくらいの勢いがあった。そのままチャンピオンになったから、シーズンをコントロールしたっていう印象が今でもある。

それがハミルトンはどうだろう。確かに速い。それは間違いない。でも度重なる危険な走行で他のドライバー全員からひんしゅくを買い、もらわなくても良いペナルティをもらい、勝てるレースをノーポイントでfinish。これでシーズン終わって結果的にチャンピオンになっても、数字上のチャンピオンとしか思えないんじゃないか。

ヨーロッパのメディアは、黒人系である彼に対して寛容な報道を繰り返してきたらしいけど、ここにきて厳しいコメントが出てきたらしい。まさに五里霧中。デニス(笑)

それにマッサもクビサもチャンピオンになる可能性が十分ある。去年はもっと差があったんだから。ハミルトンはチャンピオンを逃すかもしれないのに、ペナルティを受けかねない危険な走りを続けるんだろうか?

残り2戦、チャンピオンになるドライバーには数字ではない結果が求められると思う。